Dairy

今月の初めにも簡易的な土壌調査を行いましたが、今回は詳細の調査を実施しました。

精度の高い計測器でpH値とEC値を測りました。

pH値は土壌の性質を表す指標で、酸性、中性、アルカリ性を示します。

EC値は土壌の栄養素を表す指標になります。

 

計測器を土壌に刺して数値を読んでいきます。

結果が下記のような感じでした。

 

No.1

 

No.2

 

No.3

 

No.4

 

No.5

 

平均値でいうと

pH 6.8~7.0

EC 0.1~0.2

でした。

 

この数値から何が言えるかというと、

土壌はアルカリ性で栄養の少ない枯れた土壌ということです。

 

何年も使われていなかった農地で肥料など撒いていないので瘦せこけたんでしょう。

見た目はフワフワして良質な土壌のように見えますが、実際は違うということ。

この野菜にはこの肥料がいいという固定概念で栽培するとうまく育たなかったり、味にも影響します。

 

育てる場所や土壌によって与える肥料が違うので、感覚で栽培するのではなくきちんと根拠ある栽培が必要になります。

動物とは違って、植物はコミュニケーションが取れないのでこちら側から歩み寄ることが大切です。

 

何を育てるかによっても好まれる土壌の性質が変わるのでこれから選定していきたいと思います。

そして種植え、苗植えの時までには土壌を育てていければと。

 

今回はNo.3の箇所にレモンを栽培しようと思います。

ヤシ殻炭、カルシウム肥料、有機肥料、バチルス菌肥料を混ぜて土づくりしていきます。

この様子はまたブログでも書きたいと思います。

栄養のある土壌にするのはもちろん、土壌病害予防、作物残渣(さくもつざんさ)を腐熟させていきます。

 

農業は種を撒いて、肥料を与えて、水をあげればいいというわけではありません。

感覚で進めるのではなく、事前準備がとても大切です。

農薬や化学肥料の少ない特別栽培農産物を作っていきます。

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